在宅ワークが日常になった今、賃貸探しは「家賃や駅からの距離」だけで決まる時代ではありません。仕事の合間に相談しやすいか、店舗に行かずに内見や契約まで進められるか、入居後にトラブルが起きたときすぐに連絡がとれるか、こうした「使いやすさ」が、そのまま仕事のしやすさにつながってきます。
その使いやすさを大きく左右するのが、AIチャットボットやAI音声対話エンジン、オンライン相談・オンライン内見、IT重説(電子契約)によるオンライン契約といった「AI/オンライン対応」の仕組みです。
この記事では、レオパレス21・エイブル・アパマンショップのAI・オンライン対応、在宅ワークへのメリット、3社の比較表と選び方のコツを、紹介します。
在宅ワークに「AI対応」が役立つ理由

AI対応は、すべてを自動で解決する万能機能というより、まず問い合わせを受けて、要件を整理し、必要に応じてオペレーターにつなげる「入り口づくり」の役割を担っています。
在宅ワークでは、どこに連絡すべきか分からない、電話が混んでいてつながらない、何を先に伝えていいか迷うといった「最初の詰まり」がよく起こり、そこに仕事中に割く時間やストレスが大きくなりがちです。こうした最初の一歩をスムーズにすることで、入居後のトラブル対応も、仕事中の中断も、大きく減らすことができます。
今回の記事で取り上げるレオパレス21・エイブル・アパマンショップは、それぞれ入居者向けのAI対応やオンライン相談を通じて、「最初の一歩」を整える仕組みを整えています。
レオパレス21:入居後のトラブル対応とスマートロック対応
レオパレス21は、在宅ワークに親和性の高いAI・オンライン対応を揃えた会社です。2023年3月から、入居者向けAI接客に「KARAKURI chatbot」(AIチャットボット・AI音声対話エンジン)を導入し、入居中のお問い合わせを24時間365日体制で受け付ける仕組みを整えています。応答率は約90%まで引き上げられ、2023年3月〜7月末で約12万件のお問い合わせをチャットボットが対応したという実績も公表されています。
オンライン相談・オンライン内見・IT重説(電子契約)を組み合わせた「WEB契約」は、全国の直営店舗で展開されており、一部の直営店舗では、来店不要で相談・内見・契約・鍵の郵送までを非対面で完結するケースも用意されています。
鍵の受け取りに関しては、スマートロック設置物件を拡大しており、2023年時点では新規入居の約85%がスマートロック物件に入ったと報告されています(あくまで報告例・参考値)。内見時も、ワンタイムパスコードで入室できる仕組みが整っているため、店舗に立ち寄る必要が減り、引っ越しや内見の予定を仕事との両立を意識して立てやすくなっています。
エイブル:「電話より先にチャット」で進めたい人向け
エイブルは、入居者向けのチャットサポートを前面に出しており、入居者向けページで「電話が混雑している場合」にはチャットサポートの利用を勧めています。チャットボットが要件をヒアリングしながら自動受付し、その後担当者が二次対応する仕組みです。
相談・内見から契約に至る流れでは、「AOS」(エイブル・オンライン・システム)を活用したオンライン相談・オンライン内見・IT重説による契約手続きが、全国展開されています。店舗に行かなくても、ビデオ通話や画面共有で物件相談・内見・契約説明までが進められる仕組みです。
ただし、店舗や物件・契約内容によっては、オンライン対応の範囲が異なり、一部の契約形態では対面や来店が必要なケースもあります。そのため、「来店不要」「完全オンライン」は一部・条件付きという点に注意が必要です。
一方で、在宅ワークとしては、仕事中に「電話を長く待つ」負担を減らし、画面上で要件を整理してから、隙間時間で相談・契約を進められる点が大きなメリットです。
アパマンショップ:LINEで、来店を減らして進めたい人向け
アパマンショップは、「べあ~君」などのLINE公式アカウントや、店舗単位のLINEサポートを通じて、物件提案・相談・内見申込みまでチャットで対応する仕組みを整えています。
LINEで希望条件を登録すると、営業スタッフが物件情報を提案し、画面越しの相談・内見の日程調整・契約の流れまで、チャットで進められる店舗が増えてきています。
契約部分に関しては、オンライン重説や書類郵送で来店せず契約手続きまでをサポートする仕組みが整っていますが、一部の店舗・契約内容では来店を求めるケースも見られます。通信費は基本的に利用者負担となっているため、その点も注意が必要です。
それでも、スマートフォンで日常的に使うLINEだけで、お問い合わせから相談、内見申込みまでが完結しやすい点は、外出・来店を極力減らしたい在宅ワークの人には、使いやすいサービスです。
3社のAI・オンライン対応比較表
上記の内容をもとに、レオパレス21・エイブル・アパマンショップの「AI・オンライン対応」を比較表にまとめました。
| 項目 | レオパレス21 | エイブル | アパマンショップ |
|---|---|---|---|
| 入居後・トラブル対応 | AIチャット+AI音声対話で24時間365日受付。入居中のお問い合わせを全カテゴリAI対応可能。応答率は約90%まで改善され、2023年3月〜7月で約12万件のお問い合わせをAIが対応した実績もある。一部はオペレーターによる二次対応となる。 | 入居者向けチャットサポートで、電話が混雑している場合にチャットボットが要件を整理し、担当者が二次対応。夜間や休日には対応できないケースもある。 | LINEチャットで物件や契約に関する問い合わせに対応(店舗により対応内容に差あり)。返信に時間がかかる場合も。 |
| 部屋探し・相談 | 直営店舗ではオンライン相談・オンライン内見・IT重説が利用可能。一部の代理店や物件では来店が必要なケースも。 | AOS(エイブル・オンライン・システム)でオンライン相談・オンライン内見・IT重説による契約対応。店舗・物件により対応範囲に差があり、一部の契約では来店が必要なケースも。 | LINEチャットで物件検索・相談・内見申込みまでをサポート。店舗によってはLINE対応が限られる場合も。 |
| 内見・契約 | 直営店舗では「WEB契約」を通じて、来店不要のオンライン相談・内見・契約・鍵の郵送までを非対面で完結する仕組み。一部の物件・地域では来店が必要なケースも。 | AOSでオンライン相談・内見、IT重説による契約手続きが可能。契約内容や店舗により、対面や来店が必要なケースもある。 | オンライン重説や書類郵送で、来店せずに契約手続きまでをサポートする仕組みがあるが、一部の店舗・契約では来店が必要なケースもある。 |
| 鍵・スマートロック | 新規入居の約85%がスマートロック物件入りと報告されており(一時的な実績例・参考値)、店舗に立ち寄らずに鍵の受け取りが可能。内見もワンタイムパスコードで入室可能。一部の物件・店舗では従来の鍵方式も使用されている。 | 一部の物件でスマートロックやIT重説対応が進むが、鍵受け取りは店舗来店が必要なケースも。 | 一部の物件・店舗でスマートロックや電子鍵の仕組みが導入されており、店舗・契約条件による差が大きい。 |
| 自分に向いている人 | 入居後のトラブル対応や鍵の受け取りを24時間体制・スマートロックでスムーズにしたい在宅ワークの人向き。 | 仕事の合間に「まず画面で整理してから」進める、隙間時間でチャット・オンライン相談を活用したい人向き。 | LINEで普段やり取りしている人、来店を極力減らしたい人向き。 |
在宅ワークに適したサービスを選ぶポイント

在宅ワークの賃貸探しでは、「AI対応やオンライン相談・オンライン契約」の有無を、自分に合ったサービスを選ぶための判断材料にするのがおすすめです。
具体的には、チャット対応があるか、夜間・休日でも一次受付の入口が見つけやすいか、オンライン相談・オンライン内見・IT重説の導線が整理されているか、FAQや入居者向け案内が見やすく整理されているか、一部の店舗・物件で「来店不要」や「来店減らし」が可能か(条件・制限も含めて)といったポイントをチェックすると、入居後のトラブル対応のしやすさや、仕事の合間に進められるスケジュールの組みやすさが、かなり明確になります。
まとめ:在宅ワークに本当に役立つ「AI・オンライン対応」
レオパレス21は、入居後のトラブル対応をAIチャット・AI音声で24時間365日支える仕組みを整え、スマートロックやオンライン契約も導入しているため、「入居後にまず動きやすい仕組み」を重視したい在宅ワーカーにおすすめです。ただし、一部の物件や地域では従来の対面・来店が必要なケースもあります。
エイブルは、入居者向けチャットサポートとAOSによるオンライン相談・オンライン内見・IT重説を組み合わせており、仕事の合間に「電話より先に、画面で整理したうえで進める」仕組みとなっています。ただし、店舗・物件・契約形態によっては対面や来店が必要なケースもあるため、事前に条件を確認する必要があります。
アパマンショップは、LINEチャットで、物件探し・相談・内見申込みから、一部の店舗での契約までをチャットでサポートする仕組みを整えています。普段使いのLINEだけで進められる点が、在宅ワークには使いやすいですが、通信費の負担や、店舗・契約条件による来店の必要性も見逃せません。
在宅ワーク向けの賃貸探しでは、「最先端のAI機能」を見るよりも、「実際の手間と時間をどれだけ減らせるか」「入居後のトラブル対応のしやすさ」「来店を減らせる仕組みがあるか」をベースに、レオパレス21・エイブル・アパマンショップのサービスを比較してみるのが、いちばん現実的です。
この記事の比較表を参考に、自分の「仕事のスタイル」に一番合う不動産会社を選んでみてください。


